カテゴリ: 恋愛

 続いて、ラブドール展を訪れる女性について考えてみます。

 男性が理想とする女性像とその移り変わりを、距離を置いて、観察する女性もいるでしょう。また、きれいなメイクに感嘆したり、憧れの対象として愛でたりする女性もいるかもしれません。

 この場合、ラブドール=男性のためのもの、とされてきた文脈を離れて、女性自身がラブドールの持つ意味を読み替える現象が起きているともいえます。男性から見られる客体としての女性、という位置づけは薄れて、女性が自分にとっての意味を考えています。

 ここには、男性が介在する余地はなく、ラブドールが男性を対象に作られたものであることが、一時的に忘れ去られています。ラブドール展に女性が多く訪れている理由は、このように女性の主体的な関与が可能になる場として機能しているからかもしれません。

 美や性的な存在に、女性たちが積極的に関わる雰囲気が生まれているように思います。
批判も社会を考察する手がかり
 なぜ「若い」女性が多いのかという問いは、少し難しいのですが、一つの理由として、比較的若い造形として提示される人形の年代と自分を重ね合わせたのかもしれません。

 私が研究テーマとしていた秘宝館はユーモア、笑い、パロディーなどの要素がちりばめられており、ハンドルを回すとスカートがめくれるなどの訪問者参加型の展示があり、訪問者同士のコミュニケーションが生まれる場として親しまれています。この「大人の遊艶地」も男女問わず若者に人気があります。

 話は変わりますが、2013年にロンドンの大英博物館で開かれた春画展を見に行きました。15年に東京の永青文庫で開催された春画展の会場では、春画の豊かな性描写を題材に語り合う女性たちを見ました。

 女性たちが性に関する展示を、積極的に見て、語り、楽しむ状況が広がっているように思います。男性の客体としての女性ではなく、女性たちの主体的な関わりを読み取ることもできるかもしれません。これは、現代の特徴なのでしょうか。

 一方、今回のラブドール展への批判にも、現代社会を考察する手がかりがあります。どちらの声にも、ヒントがあるのです。

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近年、メディアでも多数取り上げられていることから、認知度が上がっている「リアルラブドール」といえば、本物の女性に匹敵するほどのクオリティだと話題になっている。
しかし、実際に間近で見なければ、クオリティの高さを実感することはできない。
そこで、御徒町駅から徒歩2分程の場所に上野ショールームを構えているオリエント工業を訪ねることにした。
一体どんな場所なのだろうかと、緊張しながらショールームのドアを開ける。
すると、バニー姿と和服姿のパーティードールが、出迎えてくれた。ジッと見ていれば、今にも動きそうな雰囲気さえある。
また、上半身が露出しているのもあるのだが、リアルだからこそ直視することが恥ずかしくなってしまった。
そこで、取材対応していただいた広報の方に、今人気がある製品を教えてもらうと……。
アンジェシリーズの"りり"です」(広報担当)
大人っぽい目元とプックリとした唇をした美人系ラブドールである。そして、他にも人気の製品を教えてもらうことにした。
「モデルさんのボディを直接型取りして作った、やすらぎシリーズの"桜樹志乃"も人気です」(広報担当)
ということは、目の前で見ているのは、実在している女性の姿か……と、想像してしまったことは言うまでもない。
実際にラブドールにタッチしてみると…
今回、タッチしたのはバスト部分。男性の性というものなのか、何も考えずに手が伸びてしまう…。
感想は「柔らかくて弾力がある」という、言葉がピッタリである。
ラブドール市場について質問
――現在、国内と海外の割合はどのくらいでしょうか?
「圧倒的に国内が多いです。海外は1割、多くて2割ほどです」
――購入者の年齢層は?
「20代から80代と幅広いのですが、その中でも50代以降が多いですね。若い方はドーラ―の方が多く、ドールとしてのクオリティを評価してもらって購入していただいています」
――女性の購入はありますか?
「ほとんど購入はないですが、女性の認知度は高いです。銀座にあるヴァニラ画廊で、年二回ほど展示会を行っていますが、お客様は圧倒的に女性が多いですね」

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